いなげ麻雀 解説書 version 14 2.686


=====いなげ麻雀とは
3人または2人麻雀のルールをとことんまで簡略化させたものです。これはもともと、"どうせ3人で打つなら、いちいち積むのも面倒臭い"という実に不精な理由からうまれました。では、ルールを説明します。ル−ル説明中段落になってないものは、「いなげ麻雀・ルールシート」からの抜粋です。

=====基本ルール
万子の2〜8を外して花牌をいれる。
普通の麻雀では、34種・136枚の牌を使ってゲームを行いますが、いなげでは二〜八万の7種・28枚の牌をぬいて、かわりに花牌(春夏秋冬)の4枚を入れます。
また、花牌がない場合は他の牌(五万等)で代用してもかまいません。これで31種・112枚となります。
基本的に山は積まないで伏せてかき混ぜるだけ。
いなげの基本理念(笑)にのっとって山はつくりません。
適当に裏返してまぜるだけ。だからツモるときも適当なところから。
配牌は10枚。適当に取って上家に回す。
普通の麻雀は手牌13枚あがって14枚ですが、いなげでは3枚少なく10+1枚で役を作ります。2+3+3+3=11ですね。(わかってるって?)
チーは無し。常に東と南は役牌で西と北はオタ風。
ポンはあり。東と南はいつでも役牌(3枚そろうと1飜)です。
花牌・西・北の3種の牌は横に出してドラとすることが出来る。
花牌・西・北は横ドラとなります(表示牌ではない)。もちろん、自分の手の中に入れて使ってもいいんですが(この場合ドラにはならない)、この3種類に限って言えば川以外のところ(わかりやすいところ。たとえば手牌の右側とか)に置くことによってドラとしての効果を持ちます。ここにおいた場合、川に捨てたことにはならないので、新しい一枚をツモってくることができます。そして改めて川に1枚捨てるわけです。
ただし、横においた牌でもポン・ロンの対象にはなりますので注意。
王牌は始めに2枚だけ出し(表裏ドラ)、カンするごとに2枚ずつ増やしていく。
王牌(表・裏ドラ表示牌)は適当に出しておきます(もちろん裏ドラの方は裏返しておくんですよ)。誰かがカンしたら、もう1枚づつ出して槓ドラ・槓裏にします。
親は無し。上がった者から次の局を始める。
"親"とか"東場・南場"とか"n本場"などというものはありません。前回あがった人が次に一番にツモります。
いちばんはじめ?じゃんけんででも・・・(笑)
手牌が10枚のときはリーチを掛けなければロンあがりできない(人和を除く)。
要するに"ダマテン無し"という事ですね。暗槓さえすればダマでロンできます。
リーチのときも点は出さないでいい。
リーチ、と宣言して牌を横に向けておくだけでいいです。本当にテンパイ宣言としての効果しか持ちません。
点棒の受渡しはせずに、メモ用紙に書くだけ。
いなげは、ただ飜数だけを数えて、早見表で点数に換算してからメモ用紙に記入します。符の概念がありません。
最初の持ち点は0ですが、終了時に合計してもまず合計が0になることはないです。
自模は点が増えるだけで、振り込みはマイナスがつく。
たとえば、自分でツモって16飜(40点)だった場合、自分の点数が40点増えるだけです。
ただし、振り込まれて16飜だったときは、振り込んだひとの点数を40点へらし、自分の点数を40点増やします。
1飜のみのばあいを1飜満貫といい、8点。
たとえば泣いて中のみ、ドラなし。とかね。
20飜以上は数え切り役満といい、1飜につき4点で、どこまでも伸びる。
20飜を越えるとすごい点になります。でも心配しないでください。めったに出ません。リ−平和面清一通でも18しかないんですよ?
ノーテン罰符は場に48点。 空テンなし、すなわち5枚目の牌を待っても形テン。
"ここまでやっててノーテンの方が悪い"というわけで、かなりきつい罰です。
たとえば、テンパイ2人、ノーテン1人の場合は、24、24、−48。
テンパイ1人、ノーテン1人の場合は、48、−48。
極端な話、ポンしたうえでその牌タンキでも形式テンパイOKです。
捨牌役とは、1順目から1枚も空けずに作りつづけた場合に付く特殊役。
いなげには捨て牌役というものが存在します。くわしくは後述。
捨牌役は、純粋にリーチ後に作った場合にも付くし、食われても並べさえすれば付く。
捨て牌役のルール追加。これによってリ−チしたあとも点が上がってく。

=====手役解説
五対子半−−0
普通の麻雀が14枚だから対子が7つあるのに対し、こっちは11枚なので{五対子半}です。当然、対子が5つと、あと適当は他の牌があればいいので、テンパイ形は2面待ちタンキという変なのになります。
二色同順−−1
いなげでは万子が全部ないので、{三色同順}ができません。そのかわりにちょっと安いこれがあるわけです。
哭竜和−−−1
2副露以上のとき、「ふっそれだ」と言って上がることによって付く。
・・・あんた、背中がすすけてるぜ。
三連対子−−1
{五対子半}の時のみ付く役です。ふつうの手なら{一盃刻}に相当する役です。{五対子半}、特に{三連対子}は奇妙な待ちになることが多いので気を付けましょう。例.1355667799...123待ち
暗槓−−−−2
{暗槓}するだけで2飜付きます。符の概念がないため、こうしてます。
国士無双−−2
手の内が全て19字牌で、なおかつそのうち一つだけが対子、すなわち13種類の19字牌のうち、対子が一組、あとがばらばらであればいいわけです。必ずしも全ての種類が要るわけではないのです。
槍ドラ−−−3
誰かが横においた西、北でロンすると付く役。
西や北は、それを横に出しておくだけでドラがつく、便利な牌です。したがって、結構みんな用心せずにほいほい出してしまいます。それでロン上がりした際に付いてくる役で、振ってしまうとかなり後味が悪いです。しかも、結構大きい役です。
二暗刻−−−3
暗刻を二つ作る事。
四連対子−−4
{三連対子}にもう一つついたものです。{五対子半}専用の役です。
三色同対−−4
{三色同刻}が2枚ずつになったもの。{五対子半}専用で、1か9でしか出来ない。
小三元−−−4
普通は{字一色}になるぞ。でもまあ結構高い設定かな。
三色同刻−−6-5
やっぱり1か9でしか出来ません。普通は{清老頭}になるぞ。
二槓子−−−6
2回槓すること。
一気通貫−−6
いなげでは哭いて作ることはできません。よって、かなり難しい役です。なんたって10枚のうち9枚使う訳ですから。
十三不塔−−4倍満ただし配牌責任払い。
配牌を取って花牌を出した時点で、カンチャン・ペンチャン・リャンメンが一切無く、なおかつ一つだけの頭があるばあい、{十三不塔}となります。
けっこうあっけなく出来ちゃいます。配牌を渡した人が責任を取って払ってください。
天和系−−−4倍満
{天和}{地和}{人和}のことです。親の第一ツモが{天和}、子の第一ツモが{地和}、それ以外の一巡目上がりが{人和}です。(この辺はかなりローカルルールの特徴が出てきますが、いなげ開発元のルールがこうなんで合わせて下さると嬉しいです)
流し満貫−−4倍満
18枚捨てた時点で判断します。そうでもしないと出来ないんです。
リーのみ−−4倍満
完全にリーチ以外の役がない場合のボーナス点。
ただし、表・裏・横・花ドラなし、{ツモ}{二色}{五対子半}もなし、捨て牌役は{リーチ}後でさえ作ってはならない。
と、まあこのようになかなかあがれない役なので、こんなに高い点数なのです。
三連刻−−−役満-6
"11555666777"とかです。面前でツモれば自動的にダブル役満です。
四華開嶺−−役満
一人で花牌を4枚出した場合、役満となります。ただし、これは出した瞬間に成立するわけではなく、その後なんらかの役で上がらなければいけません。もちろん、それが役満ならダブルになります。
五連対子−−役満
{五対子半}用。一種の大車輪。一枚余るのがミソ。
海底撈月−−役満
河底撈月−−役満
ハイテイ、ですね。ハイテイそのものが滅多にないので役満です。
三暗刻−−−役満
言わずもがな。
緑一色−−−役満
發を使わなければならない。というのは、結構簡単だから。
黒一色−−−役満
東南西北だけの場合。自動で{字一色}と{小四喜}がついてトリプル役満となる。見たまんま名前を付けました。西や北はすぐなくなるのでめったに出ない役満です。
三暗刻単騎−ダブル役満
このゲームは直撃の破壊力がケタ外れ(単純計算で三倍)なので、これを狙ってみるのもなかなか。
三槓子−−−ダブル役満
まだ見たことないや。

=====捨牌役について
捨て牌役というのは、1枚目の牌から1枚もあけないで続けてある一定の形を作ったときに与えられるボーナスです。
20飜以上を狙おうと思った場合に、絶対におろそかにできません。"新聞紙"だけでほぼ面清とおなじですよ!
回文役
捨て碑をある一定の順番で捨てて行くとつくもので、"トマト""新聞紙""竹薮焼けた"、"私負けましたわ"などがあります。
捨て牌が、「東白東」で"トマト"、「發南白中白南發」で"竹薮焼けた"、「東白東發南白中白南發」だと"トマト竹薮焼けた"となるわけです。
ただし、「東北發南中南發」のように頭にゴミがあると、なにもつきません。
回文の役は、基本的に文字数。ただし、"トマト"等簡単な物はそれだけ低いです。
それ以外
"東南西北"と並べると6飜。"白發中"で2飜。
"万筒索三色"というのは、「一万、一筒、一索」又は「九万、九筒、九索」の2種類しかなく、3飜です。この順番でなければいけません。
"真似満"は、他の人の捨て碑をまねしてすてたときにつきます。
例えば、誰か(誰でもいい)が、「東南白・・・」と捨てて、自分が意識して「東南白・・・」と出すと、3枚(東南白)まねした事になり、3飜つきます。

=====補足
基本的に、好きな時に終わってかまいません。8時になったらおわり、とか、このメモ用紙が右端まで行ったら終わり、とか、面子が四人そろうまで、とか。
とりあえずやってみてください。こんなにスピーディーなゲーム展開は本物では味わえませんよ。

いなげ麻雀ルールシート

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