丼百景

ごはんに具を乗せただけなのに、なんでこんなに変化するのだろう。広がるドンブリワールド。
結局は言いたい放題言ってるだけなんだけどね。
基本形
親子丼
基本形とも言える丼の中心的存在。玉子は半生の状態で、鶏肉をハフハフしたあとに、たまねぎと玉子をごはんとをじゅるじゅるっと。
鰻丼
一回蒸した柔らかいのも美味しいけど、焼くだけのカリカリも捨て難い。どちらにも山椒をたっぷりと振ってじっくり味わいたい。ごはんの中に肝を仕込むのも、味に変化が付いて嬉しい。
かつ丼
かつをいじったメニューってのは美味い物が多い。かつ煮しかり、カツカレーしかり。中でもかつ丼は王様だろう。玉子はあまりかき混ぜずに、白い部分を残すのが通だね。
牛丼
薄切り肉にたまねぎ。玉子の黄身のみを落として通に味わいたい。注文は「特盛玉黄身のみ２丁」だっ！玉子の味が消える汁ダクは認めん！
鉄火丼
まぐろ乗せただけ・・・わさびもつけにくいし、完成度が高いとはとてもいえないなぁ。工夫の余地も少なそうだし、無理やり丼にしただけのいい例なのかも。
天丼
つゆだくさんよりも、ほかほかごはんに天ぷらも美味しい方がいいな。天ぷら定食に近い感じの方が好き。丼つゆがしっかり染みているのにサクっと美味い天ぷらがたまらないね。
工夫系
かき揚げ丼
これはもうかき揚げの出来が全て。小柱よりも野菜系の方がごはんにいいな。たっぷりのたまねぎとにんじんで、薄く大きいのをさっとつゆにくぐらせる。香ばしく、味わい深く。
鮭親子丼
乗せただけ系の丼ものだけど、鮭身とイクラと海苔、意外に洗練されてる。ごはんによくあってるし、後半戦に全部まぜてかきこむのがまた旨いんだ！
ソースかつ丼
本当はこっちが元祖らしいね。でも完成されていない。どうせふたを閉じたときにかつがへなっとなってしまうなら、煮込んであるほうが美味しいに決まってる。生なキャベツもごはんから独立しちゃうしね。
中華系
中華丼
好きじゃない。もうちょっと具を選べよって感じ。よくある野菜をトロ味でまとめただけじゃん。
天津丼
デラックスなたまごかけごはん。トロミのあんとともにレンゲで食べよう。かにとたまごとごはんのコンビネーションは、どれ一つ欠けてもなりたたない絶妙の味。
ホイコロ丼
ホイコーローっていう料理は、白いごはんがあって始めてその真価を発揮するのだ。これぞ完全形。ごはんも美味い。肉も美味い。きゃべつも美味い。
麻腐丼
これ、嫌い。かけて食べるのはいいんだけど、初めからかかってると後半のごはんが美味しくなくなっちゃう。麻腐の香りもごはんの邪魔をするし。
洋食系
カルビ丼
焼きたてじゃないカルビってそう美味しいものとは思わないんだけど・・・たれのかかったごはんを味わう料理になってしまうのは失敗作だよ。
カレー丼
カレーライスと違って、カレー丼の場合はあくまで日本のものじゃなくちゃいけない。いやむしろ、トロミのあるカレーだったら丼の方が食べやすい！にんじん、じゃがいも、そして豚肉。おはしでどんどこかっ込め！食後のお茶の美味いことったら。
ビビンバ
野菜丼とでも言うのかな。美味しいんだけど、強いゴマ油の香りで無理やりまとめてる感じがちょっと気に食わないなぁ。石焼の場合、コチュジャンに火を通してごまの香りを強めるのが通だぞ。
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