DaiRY DiaRY 2004/07 前月 次月 日記一覧

書名作家名雑感
1 THE MOMOTAROH part2にわのまこと以前週刊少年ジャンプで単行本10巻にわたり連載し、作者の代表作と言える作品が、ビジネスジャンプで復活したもの。1巻完結。ギャグのコマとシリアスのコマがはっきりと分かれていて、ギャグを書くのがひさしぶりというのがわかってしまう…。半分のシナリオ量でもうちょっとネーム回しに時間をかけて欲しかった。
2 ハイリスクみらくる (1)吉谷やしよきらら+きららcarat連載の4コマまんが。作者の初単行本。魔法少女ものと見せかけて、ハイテンションに裏をかきまくるドタバタ系。変身ポーズの後に魔法のステッキが真顔で「バカかおまえ」とか。萌え系ビジュアル4コマでも、結局しっかりと読ませてくれるのは作者の度量なんだなと確認出来る作品です。
3さゆリン (1)弓長九天主にジャンボ連載の4コマまんが。作者の初単行本。完全な漫才形式で、最後のコマに3つも4つもフキダシがある(ツッコミ+ボケ+ボケ+ツッコミとか)。展開が単純だからこそヒロインのセリフが良く活きていて、1本1本に読みでがある。「たまごって爆発すると時速290キロで飛び散るんだよ!」
4くじごじ川島よしおヤングアニマル連載のOL課長萌え4コマ。もといOL4コマ。みこすり半劇場よりも遙かに弱い「えっち」が効果的で楽しい。野グソセンサーとか、レギュラーの中で一番インパクトの弱いOL山本の出番がぐんぐん減っていくのも見ものです。
5 かりん (3)影崎由那ドラゴンエイジの看板連載。小説版に続きドラマCD化もするとか。増血鬼っつー設定も凄いが、ホラー・コメディ・シリアス・ラブが微妙な表情の描き分けで素晴らしく融合していて…凄い。漫画版を読み込むと小説版が物足りないのはなんともはや…
6 ついでにとんちんかん (文庫版3)えんどコイチ自薦コイチコレクションとして文庫化。たまに「ソウル・オリンピック・ミロ・ご招待」とかの時事ネタがあるけど、ほとんどのギャグが凄く考えて作られているため、今でも違和感無く面白い。3巻あとがきマンガでは禁断の「その後のキャラ」が登場、カップルが4組って3組めがちょっと意外。でも夢オチかよっ!
7 おせん (8)きくち正太最近食べ物ネタばかりになっているおせんの最新刊。と思えば中編の「母と娘」は特級の人間ドラマ。ふた組の母子の信頼を丁寧に描いた強烈な作品。ま、とろろ飯が強烈に絡んでて、結局食べ物ネタなんだけどね。
8 A LOT OFTAGROサルガッ荘が好調なTAGROさんの初期…でもないかな、過去作品集。現在も残る彼独特の元気で変な高テンションコメディに、現在は薄くなった必要以上の変態テイスト。人を選ぶけど読み応えは保証します。
9 新・土曜ワイド殺人事件とり・みき×ゆうきまさみ4年間にかけて、キャプテン→AICコミックLOVE→ドラゴンHG→ドラゴンエイジと流浪した連載。前巻(復刻されています)は三話収録で一冊だったが、今回は一話で一冊。前巻では単純に暴走が面白かったが、暴走がパターン化されてしまっているようで素直に楽しめなかった。もうちょっと短いページ数できっちり完結させていった方が新しいネタが出やすいのではないだろうか。
10ちびとぼく (4)私屋カヲル竹書房のいろんな4コマ誌に載っているシンプルなネコマンガ。猫側も人間側もビミョーに変なキャラ達がお互いをビミョーに楽しむ、でも根底にあるのはあくまで猫への愛。その愛をそのままさらけだしているわけではないあたりが長期連載の秘密かも。(この日あった小坂さんとの合同サイン会は酷い頭痛で欠席しました。整理券無駄にしちゃった。)
11ハルコビヨリ (1)小坂俊史まんがくらぶオリジナルとライフオリジナル連載。ハルコとやっさんのセキララ同棲生活、ただし色気無し。実は小坂さんの作品の中ではあまり好きではなかったのだけど、まとめて読むと面白いね。ことごとく一歩も進まない二人の関係がいっそ清々しい。
12 Big Comic Compact (7/27)さいとう・たかを小さめの判型で少な目のページ数、ワンテーマによる構成、200円という格安設定という戦略的な雑誌。その1発目がゴルゴとはなんて戦略的なんだ。値段と内容のバランスが良くて、面白い企画だとは思うけど…新人に厳しいなぁ。
13 かってに改蔵 (25)久米田康治週刊少年サンデー連載のギャグまんが。老若男女楽しめるくせに極端に読む人を選ぶ不思議な作品。こんなんが週刊少年誌に載ってて良いのか?
14 LA QUINTA CAMERAオノ・ナツメコミックSEED連載の単行本化で、作者の初単行本。イタリアの下宿屋でのほんわかあたたかい人間ドラマ。独特の絵柄による美しい笑顔がオノ・ナツメ節。信頼し合う同居人達の日常をただ丁寧に書いただけなのに、こんなに泣ける。こんなに笑える。
15 ピースメーカーりるるくら☆りっさ98年にレモンピープル誌で連載開始、そのまま休刊号まで載っていた作品。不思議な三人組に出会った主人公が学校を守るために闘う物語。雑誌の休刊にせいで活かしきれていない設定が沢山あるのは残念だが、6年前とは思えないくら☆りっささんの手慣れたストーリーテラーぶりは見事。
16 びーむす。オタクビーム同名サークルが同人誌として出版していたものをまとめた本。中編を2本収録、読んだことのある作品が載ってなくて良かった(たしか向日葵とみかんとSS)。ほのぼの系の作品が得意だとばかり思っていたから、2つめに載っている中編にはちょっと衝撃を受けました。
17ナチュラル・ハイ
(虹をかけろ!幸せビームの巻)
樹るう最近活躍際だつ樹るうさんの単行本。まだ名前の殆ど知られていない96年から4年間に渡って連載されていた、半実話半ネタの日記風漫画(同時期に出ていたナチュラル・ハイという雑誌とは無関係)。コーヒーマン初恋のネタとかぱんつの色ネタとか最高。
18おぼこ荻野真ビジネスジャンプ連載の釣り漫画が1巻完結で単行本化。ベテラン作家が満を持して自分の趣味を漫画にしただけあって、細かなディテールが無理なくストーリーに絡み、サービスシーンや色恋沙汰も満載。ひさしぶりに本当に濃い漫画を読めた。
19吼えろペン (12)島本和彦サンデーGX連載。一言で言ってしまえば「漫画残酷物語」。遠い昔は竹書房(ヤングクラブだったっけ?)で連載していた「燃えよペン」をリニューアルし、12巻に及ぶ長期連載が続いている。長く続けにくいタイプの設定だけにいつ終わるのかビクビクしていたが、今のところはパワーダウンを感じさせない。熱い。
20 マツイ日記は知っている
MAJOR (2)
荒木ひとし古くはいしいひさいちややくみつるが手がけていたプロ野球選手漫画。4コマ。元の人間を完全に捨て去って漫画独自にキャラクターを構築して遊ぶ形式で、それ自体は成功している。でも肝心のオリジナルキャラがどうもイマイチなんだよなぁ…
21 せんせいのお時間 (5)ももせたまみ先月テレビアニメが終了したまんがライフMOMOの看板連載。キャラクターは申し分ないんだけど、どうにも(漫画版は、ドラマCD版やアニメ版と違って)テンポの悪さが気になるんだよなぁ。MOMOは次のアニメ化作品が気になる。ポヨポヨ?ときもも?HoneyVoice?
22 もえよん(雑誌・双葉社)今月創刊の4コマ雑誌。まんがタウン系の双葉社がMOMO・きららに挑戦。「ほんわかキュートななごみ系4コマ誌誕生!」ってアオリだけど、なごみ系ってつまり喜怒哀楽の何も無いってことじゃないか。実際載っている作品がそうだし。○x3、×x18は新記録。
23 COMICぎゅっと!(雑誌・平和出版)愉快本舗を出していた平和出版もMOMO・きららに挑戦。「ぷにぷに萌えたい四齣コミック」とこちらはもっと露骨。とはいえ全体的にはこちらの方が丁寧な作品が多かったように思える。きららcaratには負けてない。…ところでかがみふみをさんは絶対ストーリーの方が面白いよなぁ。○x4、×x11。
24コミックマーケット66CD-ROMカタログ(コミケット)CD-ROM版は始めて買いました。説明漫画とかが省略されていないのは良いんだけど、企業ブース以外の会場地図は欲しかったなぁ。
25ミスター味っ子II (1)寺沢大介イブニング連載、伝説とも言える漫画の続編。前作の息子が主役とはいえ、1巻では父親本人がほとんどずっと出張っているが、前作との違いを際だたせて息子が疑問を抱くという形を取っている。続きが読みたくなる好編。いいね。
26 ブレイン・ドラッグ著:アラン・グリン
訳:田村 義進
さくらぶっくくらぶ今月の配本。小説。元薬物ジャンキーの成功と失敗の物語。現実ではないはずなのに妙にリアルな薬物感覚が凄い。細かい描写が丁寧で、(小説なのに)情景が非常に容易に脳裏に浮かんでくるから凄い。非常に面白かった。
27 ちぃちゃんのおしながき大井昌和まんがライフオリジナル等で連載していた、小学生ママが仕切る小料理屋の4コマ。毎回一本目に出てくる「兼」のネタは心底凄い。キャラ設定が非常に良く生きてるし、それを一本できちっと説明しきってるし。自称焼鳥に串が刺さってたりする妙に細かい描写も面白い。
28 隠密少女関根亮子まんがタイムきらら創刊から連載していた作品。同誌では希有な話も面白い萌え4コマ。主人公の忍者らしさはあんまり出てこないものの、普通の学園モノとして面白い(笑。足りない忍者成分は「偉い人」と「偉くない人」が補充してくれるので安心です。あ、あと母親も。
29 挑戦者たちみなもと太郎「風雲児たち」の番外編にあたる作品。30巻だったかの本編に対する入門編といえる。彼独自の歴史史観に基づくギャグを基調にした語り口は、遙かな説得力をもって読み手に訴えかけてくる。岡田以蔵のかっこよさが一番凄いが、そのかっこよさは登場に至る14ページの丁寧な振りがあってこそだ。
30 2004 CESA ゲーム白書社団法人コンピュータエンターテインメント協会8冊目になる、内外のゲーム(特にコンシューマ)に関するあらゆるデータを集め、分析をした白書。買ったのは2回目なんだけど、まあずいぶん装丁が綺麗になりました(笑)。実用的なのは当然として、出荷本数歴代ランキング(海外含む)の3位に「ダックハント」が入ってたりと微妙に面白い。
31服部幸應のしあわせCooking (77)(雑誌・DeAGOSTINI)いや、ネタ切れってわけじゃなくて大オチと思って(笑)。週刊の単一テーマ雑誌。家庭料理を中心にいろいろな料理のレシピが載っている。わたし自身ずっと買ってて、毎週どれか一品を作っています。
んで32ページに載ってた簡単ウマーな「しらす丼」。
1)わかめをバター炒め
2)ごはん、わかめ、しらす、ねぎ、卵黄の順に載せる。
3)しょうゆを軽く回しかけて出来上がり。


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